DevRel/Community #5イベントで当社エンジニアがLTしました
IISの石崎です。
先日開催されたDevRel/Community #5イベントイベントでIISの石崎がLTしました。
続いてのLTは石崎さん!!
— odasho@MS (@MS_odasho) October 23, 2019
まんまとリレーションされた話…?(´Д` )汗#DevRel #DevReljp pic.twitter.com/GhnlSPXeu8
当日に枠があるということで急遽組み立てた話であまり深い考察に基づくものではありませんでしたが、一つの事例にはなるかと思います。
テーマは、とあるプロダクトのWeb APIの存在を知り、試してみたいと思いつつ1年間もの間何もしていなかったが当社エンジニア(IISの石崎です)がSDKが公開されたらすぐに試してみるという行動にでたという話です。
SDKの制作・公開、コミュニティイベントの開催ははデベロッパーの行動を引き出す可能性がありそうです?
IISではメンバーの発表や登壇を推奨しています
IISではメンバーのイベントでの発表や登壇を推奨しています。発表や登壇に関心のある方、是非一度IISへ遊びにいらしてください。
freee Open Guild #06 freee SDK 特集イベントで当社エンジニアがLTしました
IISの石崎です。
先日開催されたfreee Open Guild #06 freee SDK 特集イベントイベントでIISの石崎がLTしました。
実際にfreeeSDKを使っていただいたお話です❗️#freeeOG #freeeAPI pic.twitter.com/tjVf8dbqFb
— 【公式】freee Developers (@freeeDevelopers) 2019年11月8日
テーマは、プリザンターに会計freee C# SDKを導入してみた話で、先日のこのブログの 記事 の内容です。
詳しい内容は、次の記事を読んでください。
会計freeeとプリザンターの連携で高いシナジーを生み出せると確認しています。今後も色々試していきたいと考えています。
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プリザンターに会計freee C# SDKを導入してみた
皆さんお待たせしました!
先日2019/10/16(水)に提供開始の「会計freee C# SDK」をプリザンターに導入してみました。
2019/11/06 17:00 記事訂正:記事公開時SDK のリリース日が2018年になっておりました。正しくは2019年となります。記事を訂正いたしました。
今回はIIS独自の技術検証の記事です。アドオンプロダクトの発表というわけではありません。またIIS独自の検証のためプリザンターのバージョンアップで動作しなくなる可能性があることをご理解ください。
なぜfreeeとプリザンターなのか
どちらも中小規模の組織に対して強みのあるプロダクトなのではないかと(筆者が)思っています。そのため連携できると嬉しい方が多いのではないかと(筆者が)思っています。
そして何より次の表を見てください。
freee C# SDK | プリザンターLinux版 | |
---|---|---|
動作環境 | .NET Core 2.2 | .NET Core 2.2 |
フレームワーク | ASP.NET Core MVC | ASP.NET Core MVC |
完全に一致しています。そしてプリザンターはGitHubでソースコードが公開されており、改変が可能です。
※ちなみにLinux版とは.NET Core版(.NET CoreはLinuxでも動作する)の事なので、Windowsでも試せます。
これは試すしかありませんよね?
注意点
- 会計freee C# SDKは素晴らしいプロダクトです。今回出てくるSDKの案内通りでない点は、プリザンターという既存のプロダクトに導入するために必要だった変更点です。
- SDKの案内は新規に作成したプロジェクトに導入するもので、既存のプロジェクトへ導入ではないので読み替えが必要なことは当然です。どちらかが何かが悪いということではありません。
- プリザンターは4年前にGitHubに公開されたプロダクトです。年単位で継続しているプロダクトに負債がないわけがありません。
- プリザンターLinux版は.NET Frameworkでも.NET Coreでもどちらでも使えるようにしているという珍しい形態になっています。通常の.NET Coreアプリとは違ったところが出てきます。
今回の記事はプリザンターというプロダクト固有の事情が多いですが、どんなプロダクトでも多かれ少なかれ事情も負債もあるはずです。そのような事情や負債を乗り越えた一例としてヒントとなれば幸いです。
概要
「会計freee C# SDK」のReadmeのSDKの導入方法をなぞって、プリザンターに導入してみました。
繰り返しになりますが、新規プロジェクトへの導入方法を既存プロジェクトに適用するので前提が違っている点をご承知ください。
できるようにしたこと
プリザンターで次の事ができるようにしました。
- freeeのアカウントでログインできるようにした (既に独自のログイン機能を持っている上に)
- freeeユーザー情報を表示するページの追加
SDK導入方法の内容そのままです。
~~~やってみよう!~~~
プリザンターのデバッグ実行
プリザンターはGitHubからソースコードをダウンロードしても実行するのが難しいのが特徴の一つです。次の記事を参考にまずデバッグ実行できるようにします。
また、導入方法はVisual Studio Codeを使用していますが、今回はVisual Studioを使ってみました(筆者がプリザンターをデバッグする際に普段からVisual Studioを使っているため)。
Visual Studioでそのままデバッグ実行するとIIS Express上で実行されてしまいます。別にそれでも何とかなるのですが、実行環境を導入方法と合わせるためにデバッグ時に次の図のようにしてアプリケーション名を選択します。
(ここではSDKのサンプル、BasicWebAppを選択しています)
GUIDの生成
導入にGUIDを作成する手順があります。どのようにGUIDを作るかは自由ですが、Visual StudioにはGUID作成機能があるのでその機能で作りました。
SDKの追加
折角Visual Studioを使っているのでGUIでNuGetパッケージをインストールしてみました。
検索すると、バージョン番号に-Previewとついていないバージョンが見つかったのでこれをインストールしました。
<ItemGroup> <!-- [2] ここから --> <PackageReference Include="Freee.Accounting.Sdk" Version="1.0.0" /> <PackageReference Include="Freee.OAuth.AspNetCore" Version="1.0.0" /> <!-- [2] ここまでを追加 -->
認証処理の書き換え
プリザンター自身が認証機能を持つため既存の機能とSDKとが混ざったコードになります。フィールド Configuration
の大文字小文字が違っているなど、間違いさがしレベルのアドリブが必要です。
※上:導入方法のコード 下:実際に書いたコード
Configurationとconfigurationの違い
options.ClientId = Configuration["Freee:ClientId"]; options.ClientSecret = Configuration["Freee:ClientSecret"]; options.SaveTokens = true;
options.ClientId = configuration["Freee:ClientId"]; options.ClientSecret = configuration["Freee:ClientSecret"]; options.SaveTokens = true;
その他微妙な違い
services.AddAuthentication(options => { options.DefaultAuthenticateScheme = CookieAuthenticationDefaults.AuthenticationScheme; options.DefaultSignInScheme = CookieAuthenticationDefaults.AuthenticationScheme; options.DefaultChallengeScheme = FreeeAuthenticationDefaults.AuthenticationScheme; }) .AddCookie() .AddFreee(options => { options.ClientId = Configuration["Freee:ClientId"]; options.ClientSecret = Configuration["Freee:ClientSecret"]; options.SaveTokens = true; });
services.AddAuthentication( options => { options.DefaultAuthenticateScheme = CookieAuthenticationDefaults.AuthenticationScheme; options.DefaultSignInScheme = CookieAuthenticationDefaults.AuthenticationScheme; options.DefaultChallengeScheme = FreeeAuthenticationDefaults.AuthenticationScheme; } ).AddCookie(o => o.LoginPath = new PathString("/users/login")) .AddFreee(options => { options.ClientId = configuration["Freee:ClientId"]; options.ClientSecret = configuration["Freee:ClientSecret"]; options.SaveTokens = true; });
実行時のURL
ASP.NET Core MVCは何の設定もせずコマンドから実行すると https://localhost:5001
で実行されます。プリザンターのソースコードをVisual Studioで実行すると、違うポートで実行されるので設定を書き換えます。
Implem.Pleasanter.NetCore/Properties/launchSettings.json の Implem.Pleasanter.NetCore の applicationUrl を https://localhost:5001;http://localhost:5000
に変更します。
{ "iisSettings": { "windowsAuthentication": false, "anonymousAuthentication": true, "iisExpress": { "applicationUrl": "http://localhost:65195/", "sslPort": 0 } }, "profiles": { "IIS Express": { "commandName": "IISExpress", "launchBrowser": true, "environmentVariables": { "ASPNETCORE_ENVIRONMENT": "Development" } }, "Implem.Pleasanter.NetCore": { "commandName": "Project", "launchBrowser": true, "environmentVariables": { "ASPNETCORE_ENVIRONMENT": "Development" }, "applicationUrl": "https://localhost:5001;http://localhost:5000" } } }
Views\Shared_LoginPartial.cshtmlを新規作成
.cshtml。ビュー(Razor)の作成です。プリザンターは前述の
- .NET Frameworkからの移植
- .NET Frameworkでも.NET Coreでも動作する
という背景のため.NET Framework時代のRazorが使われています。文法が違っていますので、_LoginPartial.cshtmlは次のようになります。
<ul class="navbar-nav"> @if (User.Identity.IsAuthenticated) { <li class="nav-item"> <a class="nav-link text-dark" href="@Url.Content("~/Account/Me")">Hello @User.Identity.Name!</a> </li> <li class="nav-item"> <a class="nav-link text-dark" href="@Url.Content("~/Users/Logout")">Logout</a> </li> } else { <li class="nav-item"> <a class="nav-link text-dark" href="@Url.Content("~/Account/Login")">Login</a> </li> } </ul>
Views\Shared_Layout.cshtmlに_LoginPartialパーシャルを追加
前項同様、構文が変わります。
<!DOCTYPE html> <!-- [1] ここから --> @Html.Partial("_LoginPartial") <!-- [1] ここまで追加 --> @RenderBody()
これで生まれるHTMLソースは、HTMLとして正しくないものになります。しかしプリザンターでは生まれるHTMLソースが非常に困難であることと、これでもブラウザが良い感じに解釈してくれるので今回はこれで実装しました。
freeeのアカウントで名前を設定しておく
プリザンターの都合で、SDKを導入して動かす前にアカウントの名前を設定しておく必要があります。名前が設定されているかはSDKのサンプルBasicWebAppでも確認できます。名前が設定されていれば、「Hello 名前!」と表示されますが、空白のままだと「Hello !」となっていると思います。
認証されると、freeeユーザーの名前が@User.Identity.Nameに設定されます。そしてこの@User.Identity.Nameがプリザンターの内部処理ではログインユーザーのIDとして扱われます。
つまり、@User.Identity.Nameが空白だとプリザンター上では未ログインとして扱われてしまいます。
名前でPleasanterのユーザーを作っておく
プリザンターでは@User.Identity.NameをログインユーザIDとして扱うことを前項で説明しました。実はさらにこのログインユーザーIDでプリザンターのユーザーデータを探して、そこから権限の情報を取得します。
この時に権限の情報を取得できなくても未ログイン扱いになります。
そこで、今回のように外部の認証を利用する際にも同じ名前のユーザーを事前にプリザンター上に作っておく必要があります。
※これは他のシステムで認証する場合でも基本的に同様です。
ログイン成功
ここまでの手順で、freeeのアカウントでプリザンターにログインできるようになりました!
簡単ですね。
アカウント情報を表示 AccountController、Views\Account\Me.cshtml を新規作成
導入方法から特別変える点はありません。Me.cshtml も変更しなくてOKです。
簡単に組み込める
素晴らしい「会計freee C# SDK」によって、簡単に会計freeeとプリザンターが連携できました。会計freeeとプリザンター、組み合わせることで高いシナジーが得られると思います(個人の感想です)。
ぜひ検討してみてください。そして...
プリザンター導入に際してカスタマイズをご検討されている方は是非ご相談ください!
IISはプリザンターのカスタマイズの経験が豊富です。プリザンター導入に際してカスタマイズをご検討されている方は是非ご相談ください! またご不明点やご質問などございましたら弊社までお問い合わせください。
週刊プリザンター第45号
こんにちは。IISの田口です。
金木犀が咲く季節になりました。(この記事書いている時はもう終わりましたが)
家にも金木犀が植えてあるのですが、花が散って車が金木犀だらけになりました。洗車しなくちゃ・・・
週刊プリザンター第45号です。
10/21~10/27を追いかけます。
今週は・・・
大きな機能追加がなく、不具合解消やソースコードのリファクタリングなどで1個のアップデートが実施されています。
バージョンアップに追いつけ!
プリザンターは日々進化しつづけて、新しい機能が追加されています。 皆さんの参考になるよう毎週紹介していきたいと思いますので、ご期待ください!
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プリザンターの他、C#によるWebアプリ開発もIISの得意とする領域です。今後もプリザンターの機能、拡張スクリプト、ページ追加の研究を進めて行くつもりです。関心のある方、よかったらブログ上部の「+読者になる」をクリックをお願いします!
最後に
IISはプリザンターのスクリプトによるカスタマイズの経験が豊富です。
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週刊プリザンター第44号
こんにちは。IISの田口です。
急に寒くなってきました。家の中でも半袖半パンがもう厳しくなってきました。
週刊プリザンター第44号です。
10/15~10/20を追いかけます。
10/16:$p.getFieldを追加。(0.50.111)
0.49.214版で編集画面のコントロール要素を取得する関数$p.getControlが追加されていますが、今回追加された関数はコントロール要素だけでなく、ラベルも含めたフィールド全体を取得するものとなります。
詳しくは下図を参照ください。
その他
不具合解消やソースコードのリファクタリングなどで5個のアップデートが実施されています。
バージョンアップに追いつけ!
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週刊プリザンター第43号
こんにちは。IISの田口です。
最近更新が遅くなってしまい、一人焦っています。なんとか週刊を維持すべく頑張ります!
週刊プリザンター第43号です。
10/7~10/14を追いかけます。
10/7:テナント単位にスタートガイドを使用しないスイッチを追加。(0.50.105)
10/3に機能追加されたスタートガイドの利用有無のスイッチが追加になりました。
設定することで、スタートガイドを非表示にすることが出来ます。
「管理」-「テナントの管理」の画面に『スタートガイドを使用しない』のチェックが追加になっています。
これをチェックすることで、システム全体(厳密にはテナント全体)でスタートガイドを使用しなくなります。
10/8:管理者の不在をチェックするパラメータを追加。(0.50.107)
Permission.jsonに管理者の不在をチェックするパラメータが追加になりました。
テーブルやフォルダを管理できなくなるトラブルを未然に防ぐことが出来ますね。
このパラメータを設定することで、サイト(テーブルやフォルダ)のアクセス制御を設定する際に、管理者を登録しないとエラーとなります。
以下のようにサイトのアクセス制御で管理者不在で更新するとエラーメッセージが表示します。
その他
不具合解消やソースコードのリファクタリングなどで3個のアップデートが実施されています。
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週刊プリザンター第42号
こんにちは。IISの田口です。
10月になりました。 やっと涼しくなってきたでしょうか。
弊社は10月で3年目を迎え、これからますます飛躍するべく日々の業務に邁進しています。
先日開催した2周年記念パーティの様子も合わせてご覧ください。
週刊プリザンター第42号です。
9/30~10/6を追いかけます。
10/3:スタートガイドの追加他(0.50.103)
スタートガイドが追加になった他、6点の不具合解消があります。
スタートガイドの追加
既に最新バージョンを利用された方はびっくりしたかもしれません。
トップページに、どや顔、ジト目、おとぼけの3羽のHAYATOくんが鎮座しているではないですか!!!
(どや顔、ジト目、おとぼけは私の主観です。もちろんインプリム社の公式見解ではないのであしからず)
それぞれのHAYATOくんには
へのリンクがついています。
現状、リンクをクリックすると同一ウィンドウでリンクページが開いてしまうので、ぜひ別ウィンドウで開くように修正を希望します。
スタートガイドは右上の×ボタンをクリックすると消えますが、パンくずリストの「トップ」のクリックや再ログイン時には再度表示します。
左下の「次回はスタートガイドを表示しない」にチェックするとその後トップ画面を表示してもスタートガイドは消えたままとなります。
再びスタートガイド表示したいときは右上のユーザ名をクリックして表示するメニューに「スタートガイドを表示」がありますので、こちらをクリックすることでスタートガイドが表示するようになります。
その他
不具合解消やソースコードのリファクタリングなどで1個のアップデートが実施されています。
バージョンアップに追いつけ!
プリザンターは日々進化しつづけて、新しい機能が追加されています。 皆さんの参考になるよう毎週紹介していきたいと思いますので、ご期待ください!
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